この記事では、マンションに追い焚きが後付けできるかどうかの見分け方と、後付けする際の条件をご紹介します。追い焚き機能に関する我が家の体験談もまとめていますので、リフォーム・リノベーションを検討中の方はぜひ参考にしてください。
中古マンションによっては追い焚き機能の後付けができない
追い焚き機能を後付けできない理由
- 追い焚き管(配管)のやり直しが必要
- 給湯器の交換が必要
結論からお伝えすると、分譲マンションの場合、追い焚き機能の後付けは難しいケースがほとんどです。反対に、戸建てであれば後付けできることが多いといえます。
追い焚きの後付けは追い焚き管(配管)のやり直しが必要
まず、追い焚き機能の後付けができない理由の一つとして、追い焚き菅(配管)のやり直しがあります。
追い焚き管を通すためには、壁に専用の穴を新設しなければなりません。しかしながら、マンションの管理規約上、追い焚き管を通すための工事を禁止にしているマンションが多く、穴を空ける工事は建物の耐久性に影響するため、ほとんどの場合で禁止という回答が出てしまうのです。
追い焚きができるかどうかを見分ける方法
追い焚きができる物件かどうかを見分けるには、以下3つのポイントに沿って確認することをおすすめします。
給湯器の型番を調べる
給湯器のメーカーや型番が分かれば、オフィシャルサイトなどで詳細を確認できます。
給湯器に追い焚き機能付きのリモコンがあるかどうかを確認する
給湯器に追い焚き機能付きのリモコンがあれば、追い焚きできる可能性が高いです。リモコンは、バスルームの内側と外側の両方についている場合もあるので、どちらもチェックしてみてください。
ただし、電源と湯量の調節機能だけの場合は、追い焚きできません。そのため、ボタンと画面をよく確認しましょう。
※追い炊き機能付きのリモコンがあっても、配管がなく追い炊きができない場合もあります。判断に迷う場合には専門業者やリノベーションの施工会社に調査を依頼してください。
配管の数を確認する
追い焚き機能がある場合、給湯器には「水を取り入れる給水管」「室内にお湯を送る給湯管」「ガス管(ガス給湯器の場合)」「追い焚き管」の4本があります。
我が家が購入した中古マンションは追い焚き機能の後付け不可
2016年に中古マンションを購入し、フルリノベーションした我が家は「追い焚き機能」を後付けできませんでした。理由は、前述のとおり追い焚き菅(配管)のやり直しができなかったからです。
対策1. 保温効果の高いユニットバスに変更
我が家は、住居の内装や設備を全て取り払う「スケルトンリフォーム(フルリノベーション)」をしています。
ご覧のとおり、浴槽は断熱材に包まれていて、白色の発泡スチロール(発泡ポリスチレン)で保温するというものです。
「お湯がぬるい・冷めている」ということが少なく、 家族が入浴するタイミングやお湯の使用量によって、追い炊きやお湯足しが必要な場合でも少しの時間で済むのがメリットです。
対策2. お湯を足す時は湯温計を使う
我が家の給湯器は「電気」です。電気を熱源としてお湯を沸かし、貯水タンクに貯めた水を沸かします。
水温計があれば、お湯を混ぜて温度を確認する手間が省けるので便利です。
慣れてしまえば問題ない
「追い焚き機能を後付けできない」と分かった時は大変ショックでしたが、できないものは諦めるしかありません。
あると便利な追い焚きですが、実際にはなくても平気です。つまりは、慣れの問題!
家族が多い、あるいはお風呂に入る時間がバラバラのご家庭では不便かもしれませんが、絶対にないと困るものでもないと感じます。
「マンションをリノベーションするとき追い焚き機能は必要?」のアンケート結果
まずは、Instagramで行った「追い焚き」に関するアンケート結果をご紹介します。
70%の人が追い焚き必要と回答
アンケート結果
「中古マンション購入+リノベーションするとき、追い焚き機能は必要ですか?」という問いに対し、
- 必要:159人(70%)
- なくてもOK:51人(22%)
- どちらでもいい:17人(7%)
と回答いただきました。
※n=227
追い焚き機能の種類
追い焚き機能の種類について「機能性」と「循環方式(お湯をどのように循環させるか)」それぞれの違いを見てみましょう!
1. 機能性の違い
オートとフルオートの違い
- オート(自動):湯はりから追い焚き、保温までを自動で行う
- フルオート(全自動):湯はりから追い焚き、保温、たし湯までを自動で行う
オートタイプは水位センサーがなく、湯量で管理するため設定した湯量で湯はりをストップします。一方、フルオートは水位センサーがあり、水位を基準にお湯の量を管理しています。
このため、水位が設定値より下がると、たし湯機能によって設定水位まで自動でお湯が足されます。
2. 循環方式の違い
出典:Rinnai
種類 | 特徴 |
ポンプ循環式(強制循環式) | ポンプを利用して、浴槽のお湯を給油器に送る方式 |
自然循環式 | 浴槽内の湯を吸い込んで吐き出す方式 |
強制循環方式は、ムラなく均一に沸きあがるのが特徴で、内部が汚れにくいです。反対に、自然対流式は温度ムラが生じ、湯アカがつきやすいという特徴があります。
マンションに追い焚き機能は後付けできない?わたしの体験談まとめ
「追い焚き機能が欲しい」と思っている方は、対象の物件が後付け・交換できるかどうかを、必ず事前にチェックしましょう。
「現地で見ただけでは分からない」という場合は、リノベーションの施工会社やマンションの管理組合に相談してみてください。
また、最近は各メーカーから高性能な保温浴槽が販売されていますので、
「追い焚き機能を後付けできない」と分かった時は、我が家のような保温浴槽を検討してみてはいかがでしょうか。
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