日本が世界に誇る織田コレクション!その数はなんと6,000点以上あり、椅子をはじめ図面に書籍、陶器に至るまで実に豊富です。
「家具が好き」「インテリアが好き」という方はぜひ、この記事でご紹介する旭川や東川に足を運んでみてください。
織田コレクションとは
織田コレクションとは
織田コレクションとは、「東海大学芸術工学部教授」であり「椅子研究家」でもある織田憲嗣さんによる椅子などのコレクションのこと。
織田先生は現在、「東川町芸術文化コーディネーター」としても活躍されており、国内外で知られる有名な家具の専門家です。
織田コレクションの数は6,000点以上
コレクションは椅子に限らず、図面や書籍、陶器に至るまで、その数なんと6000点以上。
北欧の名作を中心に集められた椅子たちは、デザイン史の過程を研究する上でも、第一級の資料として知られています。
椅子研究家の織田憲嗣氏が長年かけて収集、研究してきた、20世紀のすぐれたデザインの家具と日用品群。
その種類は北欧を中心とした椅子やテーブルから照明、食器やカトラリー、木製のおもちゃまで多岐にわたり、さらに写真や図面、文献などの資料を含め系統立てて集積されており、近代デザイン史の変遷を俯瞰できる学術的にも極めて貴重な資料です。
その稀少性と研究実績が世界的にも高く評価され、各国から展覧会への協力要請が相次いでいます。
織田コレクションを見られるのは旭川と東川のみ
北海道では、旭川と東川の二ヶ所で織田コレクションを見ることができます。
旭川|チェアーズギャラリー
「チェアーズギャラリー」は、明治30年頃に建てられたレンガ倉庫群の一角にあります。
東川|東川町文化芸術交流センター
チェアーズギャラリーに続き、織田コレクションを見られるギャラリーが「東川町文化芸術交流センター」です。
こちらではテーマごとに織田さんがセレクトした椅子や日用品の名作が展示されています。
どれもこれも興味深い iittala birds(イッタラバード)たち。
あまりに可愛くて、ギャラリー全体の様子を撮り忘れてしまいました……。
2017年に開催されたSCANDINAVIAN GRAPHIC DESIGN EXHIBITIONの様子
ここからは2017年の夏にチェアーズギャラリーで開催されたエキシビジョンの一部をご紹介します。
グラフィックデザインやタイポグラフィは、見ているだけで楽しく、紙媒体にしかない面白さを再認識させてくれます。
織田コレクション1. セブンチェア
こちらはお馴染みのセブンチェア。アルネヤコブセンの代表作です。
織田コレクション2. ザ・チェア
上記は、ハンスJウェグナーによる「ザ・チェア」。
下記は同じくウェグナーの「ピーコックチェア」です。
織田コレクション3. ピーコックチェア
織田コレクション4. ミニサイズの名作椅子
ミニチュア製の名作椅子も数多く展示されていました。
織田コレクションは東川町へ全て公有化
現在は旭川にお住まいの織田先生。
「いづれは旭川にデザインミュージアムを……」とお考えだったとのことですが、諸事情により断念。
それを受けて決まったのが、東川町への全コレクション公有化でした。
この公有化は、東川町にデザインミュージアムを設立するという条件の元だそう。
デザインミュージアムが設立されるまで、その道のりはかなり長いと予想しますが……完成を楽しみに待ちたいと思います。
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