中古マンションの購入にかかる諸経費の中で、一番高額となるのが「仲介手数料」ですが、結論からお伝えすると仲介手数料の値引きは可能です。
しかしながら、値引き交渉には注意すべきポイントがいくつかあります!そこでこの記事では、わたしの体験談も交えながら、値引き交渉のタイミングやデメリットを詳しくご紹介します。
この記事のポイント
- 仲介手数料の値引き交渉は可能
- 仲介手数料だけでなく物件価格の値引きを試みるのも一つの手
- 値引き交渉をするときは「物件の適正価格」を知っておくと判断しやすい
中古マンションの購入にかかる「仲介手数料」について
中古マンションを購入する場合、そのほとんどが仲介業者を通じての売買となります(個人間での不動産売買はとても稀)
そのため、仲介手数料とは「不動産売買が成立した際、その仲介業者に対して支払うお金をこと」を指します。
仲介手数料の仕組み
中古マンション購入には、多くの「諸費用」がかかりますが、その大半が仲介手数料です。
仲介手数料 = ( 売買価格 × 3% + 6万円 ) × 1.1
しかし、下限に関しての法律が特にないので、実際には「上限額に設定している不動産会社がほとんど」です。
値引き交渉をするなら「適正価格」を知ってから!
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仲介手数料の値引き交渉をするタイミング
ポイント
- 購入(買付)申込
- 売買契約の締結
- 住宅ローン正式申込(本審査)
- 貸付承認(本審査結果)
- 新住所移転手続
- 金銭消費貸借契約(ローン契約)
- 残代金決済&諸費用支払
- 引渡し
仲介手数料の値引き交渉は、果たしてどのタイミングで行えば良いのでしょうか? これを確認する前にまずは、中古マンションを購入する際の手順を知っておく必要があります。
値引き交渉は売買契約の締結前がベスト
仲介手数料は成功報酬のため、支払いのタイミングは「物件の引き渡しが完了した時」です。
この流れから、仲介手数料の値引き交渉する際は、上記〔2〕売買契約締結前の前に行うようにしてください。
わたしの体験談!仲介手数料の値引き交渉は……
「値引き交渉をするかしないか」は個人の自由ですが、わたしはしませんでした。その理由は「交渉する気になれなかった」からです。
「長期間、売れ残っている物件」などの交渉材料があれば別ですが、これは物件の諸条件によって違うため、値引き成功となるかどうかは分かりません。
わたしたちも複数社の方々にお会いしましたが、最終的にお世話になった方には都度丁寧にご対応いただきました。
仲介手数料の値引きよりもスムーズな契約を優先
仲介手数料は、仲介不動産会社の売り上げに直結するものです。
しかし、わたしたちは「リノベーション前提の物件購入」だったこともあり、そうでない方と比べると手間が掛かっています。
値引き交渉のデメリット
繰り返しになりますが、仲介手数料は不動産会社の売り上げとなるものです。値引き交渉を行うと、不動産会社(担当者)との関係が悪くなることも考えられます。
どうしても値引き交渉をしたい場合はなるべく早い段階で行う
となれば、不動産会社とはなるべく良い関係を築きたいところです。
もし、値引き交渉を行うのであれば、関係が悪化するのを避けるためにも、最初の段階で話をするようにしてください。
ただし、値引き交渉によって担当者が協力的でなくなることもあり得るため、その点に注意しながら話を進める必要があります。
仲介手数料の値引きではなく物件価格を下げて諸費用を減らす方法もある
仲介手数料の値引き交渉以外に、諸経費をなるべく安くする方法として「物件価格を下げてもらう方法」があります。これは、高額な物件になるほど有利です!
物件価格が下がれば、そのぶん仲介手数料も安くなるため、購入者にとってはメリット大といえます。
ただし、人気の中古マンションは物件価格の値引きが難しいケースがほとんど
物件価格の値引き交渉はよくある話ですが、これに応じてもらえるか否かは、物件のスペックや諸条件が左右します。
わたしたちが希望したエリアの物件はどれもスピード勝負だったため、買い逃すリスクを避けるには一切の値切りをしない、つまり「即決」という方法しかなかったように思います。
好立地な物件ほどこの傾向は強く、わたしたちは常に買取再販業者※との競争でした。
※物件を買い取りリフォームして再び販売する業者のこと
値引き交渉をするときはマンションの適正価格を知る必要がある
わたしたち夫婦は、値引き交渉をしませんでしたが「どうしても値引きをしたい」という方は少なくないと思います。そこで重要となるのが「マンションの適正価格」です!
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住まいサーフィンの特徴
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新築マンションではなく、中古マンションの適正価格を調べるときは「住まいサーフィン」が役立ちます。住まいサーフィンは、マンションの適正価格と資産価値を判断できる不動産情報サイトです。
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中古物件には定価がないので、適正価格を知っているほうが購入の判断がしやすいです。
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仲介手数料が「無料」の仲介業者は大丈夫?という疑問
ここからは、仲介手数料が無料のケースの場合について見ていきましょう!
仲介手数料が無料の理由
仲介手数料が無料の理由
- 売主から仲介手数料を受け取っている
- 他のサービスが有料
不動産会社の中には、仲介手数料を無料としてるところもあり、その理由は上記のような点が考えられます。はじめから仲介手数料無料の仲介業者を選ぶのも一つの方法ですが、良からぬ業者も存在するため注意が必要です。
仲介手数料が無料の場合のデメリット
仲介手数料が無料の場合のデメリット
- 仲介手数料が有料の業者と比べ、非協力的かもしれない
- 他のサービスが有料のため、結果的に高くつくこともあり得る
- 仲介手数料がない代わりに、不当な請求があるかもしれない
そうすることで、トラブルを事前に防げるかもしれません。
中古マンションの値引きは可能!わたしの体験談まとめ
マンション購入の成功の鍵は「信頼できる業者を見つけること」といっても過言ではありません。
親身になってくれる会社を選ぶことができれば、さまざまな相談に乗ってもらえますし、結果的に満足のいく物件に出会える確率も高くなります。
不動産購入を実際に体験して思うのは、「お互いに最後まで気持ち良く、お付合いできることのほうが大切なのかもしれない」ということです。
良好な関係が築ければ、何かトラブルが起きたときも協力してもらいやすいはずです。「値切れれば良し、安くなれば良し」とはいかないのも、不動産購入の難しさだと今、実感しています。
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