「キッチンに吊り戸棚は必要ない?」と感じる一方「後悔しないか心配」「収納スペースは足りる?」と、不安を覚える方は少なくないと思います。
そこでこの記事では「吊り戸棚はいらない」と判断した我が家を例にその理由と実際のキッチンの様子、収納についてご紹介します。
我が家は壁付けキッチンですが、対面式キッチンにも生かせるアイデアだと思いますので、ぜひ参考にしてください。
結論……!キッチンに吊り戸棚(カップボードの上の棚)は必要ない
吊り戸棚がいらない理由
- あっても意外と使いにくいから
- 圧迫感を感じるから
- 吊り戸棚を付けると、物を増やす危険性があるから
まずは、我が家が「吊り戸棚はいらない」と決めた理由についてご紹介します。
理由1. あっても意外と使いにくいから
そのため普段、頻繁に出し入れするものは収納しません。
また、手が届く範囲も限られているため、使い勝手を考えると食器棚やシンク下の引き出しを使うほうが便利です。
こう考えると「吊り戸棚はなくても平気」という考えに至り、結果的に「つけない」と決めました。
理由2. 圧迫感を感じるから
扉のある吊り戸棚をキッチンに付ければ当然、圧迫感が出てしまいます。
狭いキッチンは特に、吊り戸棚を付けることでスペース全体が暗くなってしまうこともあります。
理由3. 吊り戸棚を付けると物を増やしがちになるから
「収納スペースはあればあるほど良い」と思われがちですが、決してそうではありません。
「吊り戸棚=収納」を増やしたぶんだけ、物を増やしてしまう危険性は高まります。
キッチンに吊り戸棚は必要? 欲しい派といらない派の意見を比較
ここからは「吊り戸棚が必要」という方と「要らない」という方の両方の意見をみていきましょう。どちらの意見に共感できるかどうかで、判断しやすくなるかもしれません。
参考:教えて!住まいの先生
【必要派の意見】収納と目隠しのために必要
テレビや雑誌で見るように、キッチンを整理整頓しておくのは難しいです。
使い勝手を考えると、どうしても生活感が出てしまうキッチン……。
適度に開放感ありつつも、吊戸棚で目隠しっていうのが丁度いいです。
はじめは邪魔に思えましたが、今では使い勝手が良く、これで良かったと思います。
ここで一言アドバイス
吊り戸棚は高い位置に取り付けるため、手が届かない場合がほとんどです。
そのため、使用頻度の低いものを収納するのに向いています。
手が届きにくい……というストレスを解消したい方は、電動の昇降機を付けるなどして対策するのがおすすめです。
【不必要派の意見】スライドタイプのシステムキッチンには必要ない
その代わり、足元スライドタイプのキッチンにしようと思っています。
余計な空きスペースを設けないほうが賢く使いやすいキッチンになるような気がします。
ここで一言アドバイス
吊り戸棚がないと収納に困るのでは? と不安な方は、以下いづれかの方法を取り入れてみてください。
- パントリーを設ける
- スライドタイプのシステムキッチンに収まるよう物量を調整する
- 食器棚を活用する
吊り戸棚をつけるべきか否かの判断基準
物が多い人、後悔しそうで不安な人は吊り戸棚がおすすめ
吊り戸棚をなくすことに応じて物を減らそうとしても、なかなか減らせず、かえってストレスになるかもしれません。
キッチンをすっきりさせたい人、整理整頓が得意な人は吊り戸棚なしでOK
一方、見せる収納を楽しみたい方や収納動線にこだわる方は吊り戸棚なしが一番です。
わたしは後者!
わたしも実際に、普段使わない大きな鍋やホットプレートなどは、他の場所に集約しています。
カップボードの上の棚なし!我が家のキッチン収納について
ポイント
- 吊り戸棚の代わりに飾り棚を使う
- 「カップボードの下だけ」を想定し、目隠しカウンターを造作
- 収納家具を腰下の高さに統一
対面式や壁付けなど、キッチンはどんな形であれ、収納や見栄えが気になる場所ですよね?
リノベーションをするにあたり、わたしも当初は非常に悩みました。ここからは、その経験をもとに「やって良かった」と思うキッチン収納をご紹介します。
1. 吊り戸棚の代わりに飾り棚を使う
飾り棚を採用した理由
- 新しいLDKに吊り戸棚がマッチしないから
- キッチンに圧迫感を出したくないから
「吊り戸棚はいらない」と決めた代わりに、飾り棚を採用した理由は上記の二つにあります。
どちらかというと「見せる収納」は嫌いでしたが「思い切って全部見せるのも悪くない」と今は思います。さらに、扉のない飾り棚は出し入れが楽なので使い勝手が非常に良いです。
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2.「カップボードの下だけ」を想定し、目隠しカウンターを造作
キッチンのレイアウトにもよりますが、カップボードは腰の高さ、もしくは高くても130cmくらいであれば圧迫感は気になりません。
くわえて我が家では、造作したキッチンカウンターより高さのある家具は置かないと決めています。
造作カウンターのおかげで、我が家のキッチンはリビングから半分見えて半分見えない、という感じです。
3. 収納家具を腰下の高さに統一
我が家では、カップボードの代わりにステンレスワゴンを使っています。造作したカウンターの内側に配置し、リビングからは見えないようにしました。
ゴミ箱を隠せるので、キッチンの生活感を軽減でき、見た目もスッキリした気がします。
吊り戸棚の代わりに背面収納を充実させるのも一つの手
吊り戸棚をなくしたことに後悔しないためには、吊り戸棚に代わる収納スペースを確保すれば問題ありません。
例えば「キッチン家具」を使って収納場所を増やす方法があります。
1. ステンレス大型レンジラック(ミドルタイプ)
「レンジや炊飯器をまとめて置きたい」という方におすすめなのが、レンジ対応のオープンラック(画像左)です。
高さは116cmとなっており、女性が使いやすいサイズではないでしょうか。コンセントが2口あるため電源タップも必要ありません。
2台並べて使えば家電も収納できる
2. ステンレス大型レンジラック ワゴン付き(ミドルタイプ)
キャスター付きのワゴンがセットになった商品もあります。こちらも2口のコンセント付きです。
「買い置きした食品やペットボトルを収納したい」という方にも向いています。
ワゴンは日用品や小物の収納にちょうど良い
【番外編】キッチン収納で工夫したこと
工夫したこと
- よく使う食器はシステムキッチンのスライドを活用
- 水切りラックを使わない
- 米びつは冷蔵庫に収まるサイズを選ぶ
我が家のキッチンはコンパクトなので、収納には工夫が必要ですし、物を簡単に増やすわけにもいきません。そこで考えたのが上記の3つです!
1. よく使う食器はシステムキッチンのスライドを活用
開け閉めで食器が揺れないよう滑り止めを敷いたり、ファイルボックスで仕切ったりして使っています。
2. 水切りラックを使わない
あると便利な水切りラックですが、ないほうが見た目はスッキリします。
賃貸時代は使っていましたが、新居では手放し、ラックを置かない代わりにプレートを採用しました。
「洗い物が多い時は食洗機、そうでない時は手洗い」と使い分ければこのプレートだけで充分です。
3. 米びつは冷蔵庫に収まるサイズを選ぶ
我が家は、無印良品の米びつ(2キロ)を白米と玄米に分けて使い、冷蔵庫の中で保管しています。
フタがメジャーカップになっているため、計量カップ要らずで便利です。お米を使い切るたびに洗いますが、このサイズなので苦ではありません。
キッチンに吊り戸棚はいらない!カップボードの上の棚もいらない!まとめ
グレードの高いシステムキッチンではない我が家ですが、リビングからの見え方や収納、使い勝手については何度も何度も考え、今に至ります。
その甲斐あって、今はとても快適です。
「キッチンには吊り戸棚やカップボードが必須」とお考えの方は少なくないですが、決してそんなことはありません。
「どうしようか悩む」という方は一度、本当に必要かどうか、この記事を参考にシミュレーションしてみてください。
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