「ピーコン(Pコン)」とは、コンクリート打ちっ放しの建物や壁にみえる浅くて丸い穴のことです。皆さんも一度は、目にしたことがあると思います。
そしてこの穴は、コンクリートを流し込む際に使う「ある道具」の跡をそう呼ぶことをご存知でしょうか? そこでこの記事では、自宅のリノベーションを機にわたしも知った「ピーコン」についてご紹介します。
表しにしたスケルトン天井と梁で丸い穴を発見
我が家は、2016年に中古マンションを購入し、フルリノベーションしています。
リビングとキッチンは、二重天井を撤去し、スケルトンの表し天井にしました。
賃貸マンションも分譲マンションも、その多くは二重天井あるいはクロス貼りが多いため、はじめから表し天井であることは、ほぼありません。
それゆえに「リノベーションをするからには絶対、表し」と決めていたわたしたち!
それが、梁や天井に残る丸い穴です。
ピーコン(Pコン)と呼ばれるコンクリートの丸い穴
天井を表しにするということは、梁や配管も同様にむき出し状態となります。
その梁でみつけたのが、上記の丸い模様(画像右下)です。
ちなみにピーコンは「プラスチックコーン」の頭文字「P」からきています。
ピーコンとは壁のへそ
コンクリートを固める3つのパーツ
- ピーコン
- セパレーター
- フォームタイナット
マンションは、RC造ですもんね?
ちなみに、コンクリートを型枠に流し込む際はピーコンを含めて3つのパーツが必要だそうです。
ピーコンはコンクリートの型枠に必要な部品
ご覧のとおり、セパレーターはコンクリート内に残りますが、ピーコンは撤去されます。
ピーコン跡をどうみせるか
「ピーコンの跡をどう処理するか?」これには二つの方法があります。
- ピーコンの跡をあえて残す
- ピーコンの跡を埋める
平滑にして、壁一面を丸ごと平面にするパターンもあります。
ピーコン跡を生かしたインテリア
画像は、ピーコンを生かした飾り棚の例です。
ピーコンは必ず残る跡のため、施工後に隠さない場合は、型枠の種類やピーコンのピッチなどを決める「割り付け」が大切です。
天井を吊る(二重天井用)の穴も発見
お次は、上記の画像にみえる穴です。
工事終了後の天井の様子ですが、天井を解体したばかりの頃は、下記のような状態でした。
二重天井に隠された秘密
穴のまわりから、釘が飛び出る上記の穴!
表し天井にしていなければ、今もきっと知らないままで居ただろう穴の存在。
興味のない方のほうが多いと思いますが……わたしは興味津々でした。
ピーコンを飾るアクセントセラミック
しかも、可愛い……!
バリエーション豊かな装飾
価格は1個¥600〜¥900前後です。
我が家のピーコン跡は既に埋められていますが、もし穴が開きっぱなしであれば、これを飾ってみたかったです。
Pコン(ピーコン)とは?セパ穴ともいうコンクリートの丸い跡まとめ
棚を設置できたり、ボタンのような飾りを付けられたり、「ピーコンって面白い!」と思いませんか?
また、丸い穴の謎が解けてスッキリしたと同時に、もっと早くに知っていればな……と少し悔しい気もします。
これからは、コンクリート打ちっ放しの建物をみるたびに、ピーコン跡がどうなってるのかチェックしてしまいそうです。
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