戸建もマンションも、内装の基本は色彩計画にあり「カラースキーム(色彩計画)」が重要です!そこでこの記事では、カラースキームの基本と我が家での例をご紹介します。
カラースキーム(色彩計画)とは
インテリアを決める大事な要素となる壁、床、天井は、このカラースキームをもとに考えましょう。
色彩計画を無視すると……
インテリアを選ぶにあたり、部屋全体の配色に合ったものかどうかはとても大切な要素です。
カラースキームの基本は決して難しいものではないので、次項でご紹介するポイントをぜひ参考に、あなたの部屋にも活かしてみてください。
カラースキーム(色彩計画)の基本
カラースキームの基本
- 空間の60%:ベースカラー
- 空間の30%:テーマカラー
- 空間の10%:アクセントカラー
ベースカラーの基本|主張しない色がベスト
代表的な色は白やアイボリー。
無難ともとれる色ですが、どんな色にも合わせやすく馴染ませやすい点においては「失敗」の少ないチョイスといえます。
テーマカラーの基本|好きな色をチョイス
空間のイメージを決める色のため、好きな色を選んでOKですが、色相の違う色を何色も取り入れるのはNGです。
なるべく同系色にまとめ、トーンを合わせるほうが統一感を持たせられます。
アクセントカラーの基本|目を引く強い色を選ぶ
空間の10%程度ではあるものの、ベースカラーやテーマカラーには無い色をチョイスすることで、インテリアの完成度がグッと増します。
色の特性を知る
色には暖色、寒色、進出色に後退色、膨張色や収縮色とありますが、ここでは代表的な色について、その特性をまとめます。
白
白は空間を広く見せられるため、賃貸・分譲を問わず住宅に用いる方が圧倒的に多い色です。
黒
黒やグレーは白に比べ重たい印象を受ける色ですが、一方で落ち着きのある空間を演出できます。
リビングダイニングには向かないため、書斎やワークスペースに採用するのがベストです。
赤
赤やオレンジなどの暖色は、北向きの部屋や子供部屋におすすめです。
暖かみのある色であるものの、膨張色は狭い空間だと息苦しく感じる場合もあります。
青
青や水色は、気持ちを穏やかにさせる効果があるため、取り入れるなら寝室がおすすめです。
オフィスの内装にもよく使われます。
リノベーションとともに考えた我が家のカラースキーム
ここからは、自宅を例に実際のカラースキームをご紹介します。
ベースカラーを3色3素材に使い分ける
我が家では、下記のように色彩計画を考えました。
壁・床・天井それぞれで1色ずつ変えています。
我が家のカラースキーム
- ベースカラー:白|グレー|茶
- テーマカラー:黒
- アクセントカラー:グリーン
塗り壁に白、天井はグレー(コンクリートのスケルトン天井)、無垢フローリングは濃いめの茶色(ナラ材)をチョイスしました。
また、床から天井に向かって明るい色味をチョイスするほうが、空間は広く明るく見せられます。
アクセントカラーはファブリックで遊ぶ
我が家のアクセントカラーは「グリーン」としていますが、ラグやクッションカバーで変化を取り入れるのもおすすめです。
配色の比率は「空間全体の10%」と前述しましたが、たったの10%でも、あると無いのとでは空間のメリハリが全く異なります。
カラースキーム(色彩計画)のまとめ
インテリアコーディネートに、色彩計画は欠かせません。
「こんな部屋にしたい」というイメージを固めたあとは、ご紹介した「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」を具体的に決めてみてください。
また、ベースカラーやメインカラーはその面積が広いため、どんな色を使うかによって部屋が広く見えたり狭く見えたりします。
好きな色を選ぶだけでなく、「色が与える広さの感覚」についてもあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
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