日当たりは「南向きが一番」とされがちですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
そこでこの記事では、実際に西向きマンションを購入したわたしが、そのメリット・デメリットをご紹介します。「購入を検討中のマンションが西向き」「西向きの賃貸物件はやめるべき?」と疑問を抱く方の参考になれば幸いです。
西向きの中古マンションを購入した我が家
我が家の間取り
残念ながら、西側を除いて玄関やトイレ、お風呂に窓はなく、角部屋だというのに北側にも窓はありません。
我が家のスペック
築年数 | 築35年のマンション |
所在階/階数 | 4階/8階(角部屋) |
面積 | 63㎡ |
間取り | 2LDK |
主採光 | 西向き |
しかしながら、角部屋かつワイドスパンという間取りは好条件でした。
西向きに後悔なし!
むしろ、我が家のライフスタイルには西向きがあっています(後述)
南向き最強説は果たして本当なのか
日当たりといえば、マンション購入時の「気になることトップ5」に入る問題ですよね。
南向きマンションの販売価格は、他の方角に比べ割高であるものの、それでも人気を集めるのは今も昔も変わりません。
西向きマンションのメリット
メリット
- 朝日の影響が少ないため、ゆっくり眠れる
- 冬は西日のおかげで夕方が暖かい
- 他の方角と比べ、価格が割安
何かと評判が悪い「西向き」にも、メリットはあります。
1. 朝日の影響が少ないため、ゆっくり眠れる
そのため、朝起きるのが遅い方や、夜型の生活スタイルの方には向いています。
2. 冬は西日のおかげで夕方が暖かい
西向きマンションは、気温が高くなる午後以降、部屋の中が暖められます。
雪が降らない地域であれば、厚着をするだけで過ごせる時もあるかもしれません。
3. 他の方角と比べ、価格が割安
「西日を避けたい」「夏の室内が気になる」などの理由で、人気が低めであることが理由です。
とはいえど、西日や室内の温度は工夫次第で対策できます。
西向きマンションのデメリット
デメリット
- 西日が強い
- 午前中は部屋が暗い
- 夏は西日の影響で夕方が暑い
デメリットはやはり、西日です。
暑いぶんには空調で調整できますが、午後は日差しが直接入ってくるため、眩しいのが悩みどころといえます。
また、場合によってはカーテンや家具が日差しによって日焼けすることもあります。
休日は遅くまで寝る方や、洗濯を早朝からしない方には、西向きのほうが良いでしょう。
【よくある質問】西向きマンションは午前中が暗い?
部屋の明るさの種類
- 直接、日を当てて明るくする直接光
- 間接的に日を取り込み明るくする間接光
しかしながら、部屋の明るさには2種類の光があり、西向きの場合は時間が経つごとに明るくなります。
午前中は間接光、午後は直接光が入る
西向きの場合は、
- 午前中は間接光
- 午後からは西日が直接光
として光が部屋に入るため、時間が経つごとに室内は明るくなります。
わたしが住むのは札幌ですが、北海道とはいえ真夏ともなれば蒸す日もあります。
本州に比べれば楽ですが、昨今の北海道は涼しいとはいい切れない気候になりつつあるのです……。
【よくある質問】西向きマンションは西日が暑い?
ただし、西日が暑いと感じるか否かは「窓の造り」も関係します。
また、高層階と低層階では光の入り方が違うほか、周辺の建物も影響するため、一概に「暑い」とは言い切れません。
不安に思う方は、次項でご紹介する西日対策をしてみてください。
西日対策について
西日対策
- 複層ガラスにする
- 窓に遮熱フィルムを貼る
- 遮光または遮熱カーテンを使う
- すだれを取り付ける
- ブラインドを取り付ける
西向きマンションに住む我が家では、窓を二重サッシにし、遮光性の高いバーチカルブラインドを使っています。
【よくある質問】西日対策はしていますか?
部屋がどの方角であっても、直射日光や西日を遮るにはバーチカルブラインドがおすすめです。
光が眩しい時はブラインドを閉じたり、状況に応じてルーバーを調整することもできます。
遮光にはバーチカルブラインドが便利
我が家は、遮光1級のバーチカルブラインドを使っています。
夜であっても外から見ると、「留守なのかと思った」といわれるくらい光を通しません。
室内窓で光と風通しを確保するのも一つの手
マンションは、窓をあとから増やすことができませんが、室内窓なら話は別です。
我が家も、リビングと寝室の間に室内窓を設けました。
西向きマンションでも後悔なし!やめとけといわれる理由まとめ
繰り返しになりますが、南向きの間取りは人気ながらも、その他の方角が住みにくいということではありません。
西向きマンションを選んだわたしたちですが、購入当時から今に至るまで特に不満はありません。
むしろ、マンション選びは物件に求める条件(立地や生活のしやすさなど)をいかに満たすか、のほうが重要だと感じます。
どの方角にも一長一短あるため、その点は工夫とアイデアでカバーするのが一番ではないでしょうか。
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