我が家は、2016年に中古マンションを購入し、フルリノベーションをしました。この記事では「30年(または35年)の支払いをどう乗り切るか」「不安な気持はどうしたら良いの?」に対する対処法と、わたしの持論をまとめています。
また、「住宅ローン10年固定の終了後は交渉したほうが良い?」についても触れていますので、ぜひ最後までお読みください。
結論……!住宅ローンなんて大したことない
かつ、大したものでもありません。
- 30年の住宅ローンであれば、支払いは全部で360回
- 35年の住宅ローンであれば、支払いは全部で420回
賃貸は、死ぬまで一生、家賃を払い続けますよね?
何より、住宅購入は買い物ではなく人生の「プロジェクト」なのです。
住宅ローンを組まなくても家賃は必要
持ち家 vs 賃貸 はどちらが良いのか。
住宅ローンはいわば、決められた期間で計画的に支払う家賃です。
次項では、「住宅ローンを組まない場合の老後の住居費」についてみてみましょう。
一生賃貸の場合は老後貯金5,000万円必要
5,000万円の内訳
1)60〜90歳までの30年間に必要な住居費
2,880万円
※家賃¥80,000で計算
2)無職世帯の実収入と実支出との差額5.5万円 × 30年間
1,980万円
(1)2,880万円+(2)1,980万円=4,860万円
60歳から90歳までの30年間に必要な住居費は、家賃8万円として2,880万円(更新料除く)です。
また、高齢無職夫婦の毎月の年金補填額は5.5万円といわれており、その額は30年で1,980万円となります。
これはつまり、若いうちに家を買えば老後の経済的リスクを軽減できるということですよね?
現役時代にリスクを背負うか老後にリスクを負うかの違いでしかない
一方、現役時代に住宅ローンを組まない人は、老後の住居費を貯めない限り、定年後のリスクが高まります。
住宅ローンの不安やプレッシャーに対処するための方法
- 相談できるファイナンシャルプランナーを見つける
- 返済計画を作る
- セーフティネットについて調べる
- 住宅ローンをゲームと捉える
「住宅ローンは、現役世代のうちにリスクを背負い、老後の負担を軽くすることに他ならない」と前述しましたが、そうはいっても「住宅ローンはプレッシャーに感じる」という人は少なくありません。
ここからは、既に住宅ローンを組んだ方、これから組む方に向けたプレッシャー対策をご紹介します。
1. 相談できるファイナンシャルプランナーを見つける
住宅ローンの悩みといえば、「いくら借りられるか」「無理なく返済できるか」という内容が大半ではないでしょうか。
そのため、ライフプランニングをする際は、客観的な意見で家計にメスを入れてもらえるプロに依頼するのが一番です。
人生設計を可視化し、そのうえで返済計画を行えば、不安も軽減されるはずです。
2. 返済計画を作る
例えば、
- 住宅ローン減税が終わりを迎える年に300万円繰上げ返済する
- 繰上げ返済のために5年で300万円貯める
このように決めておけば、支払いに対するモチベーションが上がります。
3. セーフティネットについて調べる
住宅ローンを無事完済できるかどうか、これは誰にも分かりません。
- 一時的に返済ができなくなった時の対処法
- 災害が起きたときの減免制度
- 住宅ローンの名義人が働けなくなった時の返済について
4. 住宅ローンをゲームと捉える
「ローンがまだ◯年も残っている」と考えるのではなく、「あと◯回でローンが終わる」と考えれば、ゲーム感覚で支払いできるかもしれません。
- 30年の住宅ローンであれば、支払いは全部で360回
- 35年の住宅ローンであれば、支払いは全部で420回
プレッシャーよりも幸福感!住宅ローンで中古マンションを購入した理由
「人生は一度きり。自分たちだけの家に住んでみたかった」ことと、まとまった現金がなかったからです。
理由1. 中古マンションを購入し、リノベーションをしてみたかった
マンション購入でこだわったこと
- 札幌市の中央区
- 最寄駅まで徒歩5分以内
- 「すすきの」からタクシーで1,000円以内の距離
札幌にお住まいの方以外には、ピンとこないかもしれないですが、この条件だと「戸建」はほぼ不可能です。
また、雪が多い札幌では「将来的にみるとマンションのほうがメリット大」と判断し、マンション一択で物件探しをしました。
結果、大満足!
理由2.「買うなら今しかない」という勢い
「勢い」も理由の一つです。
住宅ローンの事前審査を済ませていない段階から、物件の内覧をはじめてしまったせいか、見れば見るほどその気になってしまい……。
結局のところ、「買えるうちに買ってしまおう」という勢いに後押しされた気がします。
理由3. バイタリティあるうちに手を打つ
我が家が住宅ローンを組んだのは夫39歳、わたしが34歳のときでした。名義人は夫です。
マンション購入の理由は、夫が40歳目前だったことにも関係します。
30年の住宅ローンを組めば、完済するのは単純計算で70歳……。
ただし、今は元気、そして働き盛りです。
我が家は夫婦共働きのため、頑張り次第で繰上げ返済も可能です。
住宅ローンの金利交渉はやらなきゃ損!
住宅を購入した方の中には、長期固定金利ではなく「3年固定」や「10年固定」といった期間固定金利を利用する方も多いですよね?
特約固定金利は、住宅ローンの種類によりますが、我が家は当初3年でした。
住宅ローンの固定期間終了後の交渉について
過去2回の金利交渉の内容
- 1回目(2019年)
交渉しないままだと3年固定が0.7%→1.0%にアップという条件
→据え置き交渉に成功!結果、0.3%減という結果に。 - 2回目(2022年)
交渉しないままだと3年固定が0.7%→1.15%にアップという条件
→据え置き交渉に失敗!ただし、クレジットカードを作ることにより、0.35%減(1.15%→0.8%)という結果に。
詳しくは、下記の記事にまとめています。
住宅ローンはプレッシャー?まとめ
住宅ローンに限らず、人生に不安はつきものです。
健康、仕事、老後、貯蓄……考えたらキリがありません。
その点、住宅ローンは高額なため、プレッシャーに感じやすいです。
しかし、賃貸であっても毎月家賃を支払わないといけない点では同じです。
繰り返しになりますが、住宅購入は買い物ではなく人生のプロジェクト!
もちろん無理は禁物ですが、前向きに進めていくのが一番です。