この記事では、リノベーションの施工プロセスを時系列で分かりやすくご紹介します。リノベーションの工事がどのようにして完成に近づいていくのか、その工程をぜひご覧ください。
リノベーション工事の流れ1. 打ち合わせ(プランニング)
まずは、リノベーションに関する打ち合わせからはじまります。リノベーションの規模にもよりますが、打ち合わせは合計で3回〜5回ほどあり、以下の流れで進んでいきます。
打ち合わせの流れ
- 要望を伝える
- ファーストプラン(図面)を作成する
- ショールームなどを訪問し、お風呂やキッチンの設備を選ぶ
ポイント
打ち合わせでは施工会社との意思疎通が超重要です!「何を最優先するか」「できないことは何か?」など、理想と予算を突き合わせながら計画を進める必要があります。
リノベーション工事の流れ2. 養生と解体
リノベーション工事をはじめるにあたって大切なのが「養生」です。工事の間、マンションの共用部分(エントランスやエレベーター)を汚したり傷つけたりしないよう丁寧に養生をしていきます。
フルリノベーションでの解体工事は、壁も床も天井もすべて取り壊し、キッチンやお風呂などの設備も撤去します。
ポイント
配管や配線、断熱材がむき出しになった状態を見られるのはフルリノベーション(スケルトンリフォーム)ならでは!フルリノベーションであれば、古くなった配管や配線などを新品に取り替えられます。
リノベーション工事の流れ3. 墨だしと配管工事
解体工事が終わると、新しい間取りに基づいて「墨だし(寸法にあわせた割り付け)」をします。電気の配線や水まわりの配管工事もこのタイミングで行います。
ポイント
リノベーション工事がはじまるまでの間、打ち合わせは営業の方や設計士さんと行いますが、以降は現場にいらっしゃる大工さんや現場監督さんとのコミュニケーションが主です。気になることや不安なことがあったときは、現場で直接聞いてみてください!
リノベーション工事の流れ4. 大工工事
大工工事がはじまると、間仕切りが登場し、新しい住まいの間取りが分かりやすくなってきます。壁や床の施工もどんどん進んでいきます。
ポイント
床に敷かれているのは「L45」の遮音材です。多くのマンションでは遮音性能に関する規約があり「L40」または「L45」というルールが設けられています。
※L値は遮音等級のことで数字が小さいほど遮音性能が高くなります
リノベーション工事の流れ5. 内装工事の下地準備
間仕切りができると石膏ボードが貼られていきます。建具枠(ドア枠)の取り付けをはじめ、造作工事も同時に進んでいきます。
ポイント
画像の左側に見えるのはリビングと寝室の間に設けた「室内窓」です。採光以外にもインテリア性など、さまざまなメリットがあります!
リノベーション工事の流れ6. 壁・床・天井の仕上げ
続いて、壁の塗装や床の施工に進みます。壁ができあがると内装の雰囲気が分かるようになり、家具やインテリアのイメージもしやすくなります。
ポイント
我が家は「ゼオライト」という材料を使って、リビング・ダイニング・キッチン・玄関を塗り壁にしています。手間と費用がかかりますが、クロス仕上げにはないメリットが多いです。
リノベーション工事の流れ7. 設備の取り付け
壁・床・天井の仕上げが終わると、壁に取り付ける棚をはじめ、キッチンやユニットバスなどの設備が取り付けられます。
照明も設置され、新居にようやく灯が灯ります。
ポイント
ご覧のとおり、我が家のリビングは「スケルトン天井」にしています。コンクリートを表しにするため好みが分かれますが、天井が高くなるだけでなく、空間の印象もグッと変わります。
リノベーション工事の流れ8. 美装工事と施主検査
最後は「美装工事」です。養生の跡やペンキなどの汚れを取り除いて、住戸をきれいにします。その後「内装に不備はないか」「設備に問題がないか」などを確認し、リノベーションの工事が終わります。
ポイント
ドアの建て付けなど、細部の仕上げもこの段階でしっかり対応してもらいましょう!新しい建具や設備なら不具合はないはずと思いがちですが、収まりが悪かったり調子が良くなかったりするケースもあります。
リノベーション工事の流れ9. 完成
どどん!いかがでしょうか?
フルリノベーションしたことで、昔ながらの築古マンションがイマドキ仕様に生まれ変わりました。工期は約1.5ヶ月です。
ポイント
スケルトンによるフルリノベーションは間取り変更ができるほか、目には見えない配管や配線も新品に変えられます。
また、部分リフォームでは行き届かない部分にまで手を入れられるので、住まいの質がグンと上がるのもフルリノベーションのメリットです。